自毛植毛のFUE法って何?FUTとの違いは?手術方法を徹底解説
自毛植毛にはいくつか手術方法があります。そんな手術方法に対して、以下の様な疑問が出てくることもあります。
● 「自毛植毛のFUT法とFUE法ってどう違う?」
● 「自毛植毛のFUT法、傷はどの程度残る?」
● 「自毛植毛の方法はFUT・FUE以外にもある?」
そこで今回は、自毛植毛の手術方法について詳しく解説していきます。是非チェックしてみてください。
自毛植毛のFUT法とFUE法を比較!
自毛植毛の手術方法である「FUT法」と「FUE法」について、その特徴を説明していきます。
またそれらの違いがすぐにおわかりいただけるよう、わかりやすい表も紹介いたします。
自毛植毛のFUT法を分かりやすく説明!
FUT法は、移植毛を採取する際にメスを使用します。メスで後頭部や側頭部の頭皮を帯状に切り取ります。
その後、頭皮を毛包単位(毛包=毛根を包む組織)で株分けします。
毛包には1~4本程度の毛が生えており、それを薄毛が気になる部分へとひとつひとつ植毛していきます。
ちなみに従来の植毛では、毛包ではなく毛髪単位で株分けを行い、一本一方植毛していました。
ですがそれを毛包単位にすることで、移植毛の定着率がアップしました。
自毛植毛のFUE法を分かりやすく説明!
FUE法はFUT法とは違い、移植毛の採取にメスを使用しません。
FUE法の場合、は直径1mm以下のパンチで毛包単位ごと移植毛をくり抜いていきます。
メスを使用するFUT法は頭皮を帯状に切開するため、術後は線状の傷跡が残るというデメリットがありました。
ですがメスを使わず移植毛をくり抜くFUE法であれば、頭皮に大きな傷跡が残ることがありません。
また移植に際して株分けを必要としないため、採取した移植毛はダイレクトに頭皮へと植毛することができます。
このFUT法、FUE法は名前が似ておりまぎらしいかもしれませんが、FUT法は切る植毛、FUE法は切らない植毛という風に覚えておくとそれらの特徴を理解しやすいのではないでしょうか。
それぞれの特徴を分かりやすく表にしてみました!
FUT法の特徴
費用 移植毛の株分けの際に実体顕微鏡などの設備が必要なため、その分お金がかかるが、場合によってはFUE法より若干安くなることもある。
手術時間 移植毛の採取・株分け・移植で2時間30分~4時間30分程度(移植する範囲などによって大幅に異なる可能性がある。)
傷跡 頭皮を帯状に切開するため、術後は線状の縫合後が残る。ただ髪の長さが2~3cmあれば傷跡を隠すことができる。
術式 メスで頭皮を切開し採取。採取後は頭皮を毛包単位で株分けする。
FUE法の特徴
費用 FUT法に比べ若干高くなるケースもあるが、FUT法とFUE法を両方導入しているクリニックではどちらも費用がほぼ同じに設定されていることもある。
手術時間 ドナー採取・移植で3時間~4時間程度(移植する範囲などによって大幅に異なる可能性がある。)なおアイランドタワークリニックでは手術時間を「3~7時間程度」としている。
傷跡 採取した分だけ、丸型の傷跡が残る。使用するパンチの直径が小さければその傷跡もさらに小さくなる。
術式 専用のパンチで移植毛をくり抜く。採取した移植毛はダイレクトに頭皮へと植毛できる。
自毛植毛の手術方法の種類は他にある?
自毛植毛の手術方法は、FUT法やFUE法のほかにも存在します。こちらでは、各植毛の方法の特徴について紹介します。
FUE法とFUT法の他にも手術方法はあるの?
ARTAS植毛
ARTASという植毛ロボットを使った自毛植毛もあります。このARTAS植毛では、FUE法のやり方で移植毛を採取していきます。
その移植毛を採取する作業を植毛ロボットであるARTASが行います。
ただ採取はロボットが行うといっても、採取予定箇所を撮影した画像のモニタリングチェックやコントロールなどは医師が担当しますので、移植毛の採取に医師がノータッチというわけではありません。
このARTAS植毛の場合、移植毛の質や採取するスピードなどが医師の腕によって左右されないというメリットがあります。
また一般的なFUE植毛に比べるとさらに傷跡が小さく目立たないものになっているため、短髪を好まれる男性にもおすすめできます。
ARTAS植毛の主な特徴
● デジタル処理によって最適な間隔を算出して移植毛を採取するため、ムラのない採取ができる。
● 1時間で500本以上の移植毛を採取できる。
● 一般的なFUE法よりもさらに傷跡が小さい。
● 移植毛採取の結果が医師の腕に左右されない。
刈り上げない植毛
人工毛植毛ですと移植毛を採取する必要がないため手術において既存の髪を刈り上げるということはありませんが、自毛植毛の場合は移植毛の採取にあたってその箇所の髪を短く刈り上げる必要があります。
切らない植毛であるFUE法でも、採取箇所を刈り上げることで採取スピードを上げることができるため、一般的なFUE法ですと刈り上げが必要になってきます。
ですがその刈り上げを必要としない植毛の方法も存在します。例えばアイランドタワークリニックである「刈らないダイレクト」は、日本初の刈り上げを必要としない自毛植毛として知られています。
自毛植毛の場合はAGAの影響を受けにくい後頭部もしくは側頭部の髪を使用しますが、刈らないダイレクトであればそういった移植箇所の髪を刈り上げる必要がないため、手術前と同じヘアスタイルを保つことができます。
なお刈らないダイレクトで採用されている術式もFUE法の一種になりますので、メスによる切開はなく、また直径0.8mmの極細パンチを使用しているため傷跡はより小さく目立たなくなります。
刈らないダイレクトの主な特徴
● 移植毛を採取する箇所を刈り上げないため、術後、部分用カツラなどで刈り上げた箇所を隠す必要がない。
● 刈らないダイレクトでも移植株の高い生着率を維持。
● 直径0.6mmの極細パンチで移植箇所の毛穴を作成。
● 移植の際には空気圧を利用した器具を使用。移植毛への負担を最小限に抑え、95%以上の高い生着率につなげている。
さて今回は、自毛植毛の手術方法についてさまざまな情報をお届けしてきましたがいかがでしたでしょうか?
自毛植毛を行うクリニックでは多くの場合、複数の術式に対応していますので、どの術式にするかはカウンセリングの際にじっくりと相談しながら選ぶこともできます。
カウンセリングに関しては無料である場合がほとんどですから、興味がおありなら是非気軽にカウンセリング予約してみてくださいね。
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